3-A18 触覚刺激が言語音の主観的音量の知覚に与える影響の検証
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3-A18 触覚刺激が言語音の主観的音量の知覚に与える影響の検証
戸田 結梨香(宮城大学),鈴木 優(ノートルダム清心女子大学)
聴覚と触覚の間には,本来別々とされる知覚が互いに影響し合う,クロスモーダル効果が確認されている.既存研究では,正弦波等の単純な音と振動を用いた実験により,聴覚における検出成績の向上や主観的音量の増大効果等が報告されている.本研究は,触覚刺激が言語音の主観的音量の知覚に与える影響の検証を目的とし,言語音を提示刺激に用いた音量強度弁別実験によって,既存研究で正弦波等の単純な刺激で示された効果を言語音において検証した.結果,触覚刺激の提示により言語音の主観的音量が1dB程度増大する効果に加え,触覚刺激の周波数帯域がこの効果に影響すること,同じく触覚刺激の提示により音量強度弁別成績が向上することを確認した.